研修医の手取り早見表【月25〜40万円の額面でいくら残る?】

研修医の手取り早見表【月25〜40万円の額面でいくら残る?】 税金・社会保険
研修医の手取り早見表【月25〜40万円の額面でいくら残る?】

この記事の結論

  • 研修医1年目の手取りは、ざっくり額面の8割強と考えておけばいい。
  • 2年目の6月からは住民税が加わり、手取りは額面の8割弱に下がる。
  • 正確な額は給与明細で確認できるので、まず自分の控除の内訳を把握したい。

「額面30万円って聞いてたのに、振り込まれたのは25万円くらいだった」。研修医になって最初の給料日、こう感じた人は多いと思います。自分も初任給の明細を見て、控除の欄に並ぶ項目の多さに驚きました。

求人票や同期との会話で出てくるのはたいてい額面(総支給額)ですが、生活設計に使えるのは手取り(差引支給額)のほうです。この2つの差がどこから来るのか、額面ごとにどのくらい残るのかが分かれば、家賃や積立額の目安も立てやすくなります。

ここでは月の額面25〜40万円について、手取りの概算を早見表にまとめました。読み終わるころには、自分の給与明細のどこを見ればいいかも分かるはずです。


額面から引かれるものは4つ+住民税

給与から天引きされるのは、社会保険料3つ(健康保険・厚生年金・雇用保険)と所得税、そして2年目以降は住民税です。

2026年度の本人負担分の料率はおおよそ次のとおりです(協会けんぽ加入・40歳未満の場合)。

項目 本人負担の目安 備考
健康保険料 約5.0% 協会けんぽの全国平均9.9%の半分。都道府県で差がある
厚生年金保険料 9.15% 全国共通(18.3%の労使折半)
雇用保険料 0.5% 一般の事業の場合
所得税 額面の2〜3%程度 収入と扶養の状況で変わる(源泉徴収)
住民税 2年目6月から月1〜1.5万円程度 前年の収入で決まる

※2026年4月からは健康保険料とあわせて「子ども・子育て支援金」(料率0.23%・労使折半)の徴収も始まっています。
※出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)令和8年度保険料率、厚生労働省の雇用保険料率情報(確認日:2026年6月11日)

社会保険料だけで額面の約15%が引かれる計算です。40歳になると介護保険料も加わりますが、研修医・専攻医の年代ではまだかかりません。


研修医の手取り早見表(月の額面別・概算)

先に前提を書いておくと、この表は「独身・扶養なし・40歳未満・協会けんぽ加入・賞与は含まない」場合の月額の概算です。病院の健康保険組合や都道府県、各種手当の扱いで実際の額は変わります。

額面(月) 社会保険料 所得税 手取り(1年目) 手取り(2年目以降)
25万円 約3.7万円 約0.5万円 約20.8万円 約19.7万円
30万円 約4.4万円 約0.7万円 約24.9万円 約23.7万円
35万円 約5.1万円 約0.9万円 約29.0万円 約27.7万円
40万円 約5.9万円 約1.2万円 約32.9万円 約31.5万円

※2年目以降の欄は、同水準の収入が前年から続いた場合の住民税(月1.1〜1.4万円程度)を引いた概算です。
※確認日:2026年6月11日。社会保険料率・税制は年度で変わるため、最新の料率は協会けんぽ・国税庁の公式サイトで確認してください。

ざっくり言うと、1年目は額面の82〜83%、2年目以降は78〜79%くらいが手元に残るイメージです。「額面×0.8」で見積もっておけば、大きく外れることは少ないと思います。

当直代や時間外手当も課税対象なので、当直が多い月は額面も控除も両方増えます。賞与(ボーナス)からも社会保険料と所得税は引かれるため、賞与の手取りも額面の8割前後になります。


1年目と2年目で手取りが変わるのは住民税のせい

早見表で1年目と2年目の手取りに月1万円以上の差があるのは、住民税が2年目の6月から天引きされ始めるからです。

住民税は前年1月〜12月の収入に対してかかります。研修医1年目は前年が学生で収入がほぼゼロなので住民税もほぼゼロ、2年目からは1年目の給与に対する住民税が始まる、という仕組みです。

このあたりの詳細と「いくらくらい引かれるか」の試算は、別の記事でまとめています。

住民税はいつから?研修医2年目の6月に手取りが急減する理由


4〜6月の働き方で社会保険料が変わる

もうひとつ知っておきたいのが、社会保険料(健康保険・厚生年金)は毎月の給与から正確に計算されるのではなく、4〜6月の給与の平均から決まる「標準報酬月額」をもとに、原則1年間固定されるという点です。

つまり4〜6月に残業や当直が集中すると、その年の9月から翌年8月までの社会保険料が高めに固定されることがあります。シフトを自分で選べる場面があるなら、頭の片隅に置いておいて損はないです。

4・5・6月に残業しないほうがいい理由【標準報酬月額の話】


手取りが分かったら、固定費と積立の目安を決める

手取りの目安がつかめたら、そこから家賃・固定費・積立額を逆算できます。よく言われる目安は家賃が手取りの3分の1以下ですが、研修医は病院の家賃補助や寮の有無で大きく変わるので、「手取り
− 固定費」がいくら残るかを一度計算してみるのが現実的です。

自分の場合は、手取りから生活費を引いた残りを先にNISAの積立に回す設定にして、残った分で生活する形に落ち着きました。積立額を決めるときも、額面ではなく手取りベースで考えると無理がありません。


まとめ

  • 給与から引かれるのは社会保険料(約15%)+所得税、2年目からは住民税も加わる
  • 手取りの目安は、1年目が額面の82〜83%、2年目以降が78〜79%
  • 4〜6月の給与は社会保険料の基準になるので、この時期の働き方は1年間に響く
  • 正確な数字は人によって違うので、最後は自分の給与明細で確認する

まず今月の給与明細を開いて、総支給額・控除合計・差引支給額の3つを見比べてみてください。


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免責事項

本記事の手取り額はすべて概算であり、実際の金額は勤務先の給与体系、加入する健康保険、都道府県、扶養状況、各種控除によって異なります。社会保険料率・税制は年度ごとに改定されるため、最新の情報は協会けんぽ・国税庁・各自治体の公式サイトでご確認ください。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務相談に代わるものではありません。

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