ANA上級会員資格の取り方【プレミアムメンバー・SFC】

旅行・マイル・ステータス

この記事の結論

  • ANA上級会員の基本ルートは、1年間でプレミアムポイントを貯める修行ルートだ。
  • 搭乗実績が届かなくても、ライフソリューションサービスの利用でプラチナに届く経路がある。
  • SFCはJGCと並ぶ代表的な上級会員ルートのため、取得予定がなくても仕組みは押さえておきたい。

前回の記事では、JALとANAそれぞれの上級会員制度の全体像を整理しました。ここからは「実際にANAの上級会員資格をどう取るか」を具体的に見ていきます。

自分の場合は、家族の影響もあってJAL系のJGC取得を目指しており、ANAのSFCは今のところ取得予定がありません(気が向いたら検討する、くらいの位置づけです)。ただしSFCはJGCと並んで比較対象になる代表的な上級会員資格のため、目指す・目指さないに関わらず知っておく価値がある制度として整理します。


ANA上級会員の全体像:プレミアムメンバーとSFCの違い

ANAの上級会員資格には、毎年判定される「プレミアムメンバー」と、クレジットカードの形をとる「スーパーフライヤーズカード(SFC)」の2つのルートがあります。

項目 プレミアムメンバー SFC
資格の種類 年次ステータス クレジットカード会員
取得方法 その年の搭乗実績(プレミアムポイント) プラチナ以上到達後に申込
維持方法 翌年も搭乗実績を貯め直す 年会費を払いカードを持ち続ける
資格の続き方 1年ごとにリセット カードを解約しない限り継続

プレミアムメンバーは「その年の実績で決まる一時的なランク」、SFCは「一度プラチナ以上に到達すれば、カードで資格を維持できる仕組み」という関係になっています。


修行ルート:プレミアムポイント(PP)を貯めてプレミアムメンバーになる

プレミアムメンバーは、暦年(1〜12月)に貯めた「プレミアムポイント(PP)」の合計で、翌年度のステータスが決まります。

ランク 年間プレミアムポイントの目安
ブロンズ 30,000PP以上(ANAグループ便のみで15,000PPに達した場合も対象)
プラチナ 50,000PP以上(うちANAグループ運航便利用分25,000PP以上)
ダイヤモンド 100,000PP以上(うちANAグループ運航便利用分50,000PP以上)

(確認日:2026年7月8日、ANA公式サイト)

プレミアムポイントは、搭乗した区間の距離や購入した運賃の種類によって加算率が変わります。同じ区間でも、正規運賃や上位クラスのほうが多くのPPを獲得できる仕組みです。具体的な加算率は搭乗前にANA公式サイトの計算ツールで確認してください。

「ANA修行」と呼ばれるのは、この年間PPを短期間の集中搭乗で貯めようとする人がいるためです。ただし、無理に搭乗回数を増やすと航空券代や移動時間の負担が先に膨らむため、まずは自分の年間搭乗予定でどこまで届くかを確認するところから始めたほうが現実的です。

目安として、羽田発着でアジア・オセアニア方面(バンコク、シンガポールなど)へ正規運賃で往復すると、区間基本マイレージに1.5倍の路線倍率がかかるため、比較的効率よくPPを貯めやすい路線になります。羽田-バンコク間は区間基本マイレージが片道約2,869マイルとされており、往復・正規運賃なら区間基本マイレージだけで8,000PP台後半が目安です(搭乗ポイントは別途加算されるため、実際の獲得PPはこれより多くなります)。学会出張でこうした往復が年に3〜4回入れば、後述するライフソリューションサービス経由のプラチナ条件(ANAグループ便分30,000PP)に届く計算になります。正確な獲得PP数は搭乗区間・予約クラスによって変わるため、ANA公式サイトのプレミアムポイントシミュレーションで確認してください。


ライフソリューションサービス利用でプラチナに届く方法

搭乗実績だけでプラチナの基準(50,000PP、うちANAグループ便25,000PP)に届かない場合でも、ANAが提供する複数のサービスを組み合わせて利用することで、プラチナ相当のステイタスを得られる経路があります。

2026年の実績分(2027年度ステイタスに反映)では、次のいずれかを満たすとプラチナステイタスの対象になります(確認日:2026年7月9日、ANA公式サイト)。

  • ANAグループ運航便のプレミアムポイントが年間30,000ポイント以上、かつライフソリューションサービス(ANA Pay、ANAカード、保険、通販など)を7サービス以上利用
  • ANAグループ運航便のプレミアムポイントが年間30,000ポイント以上、かつANAカード・ANA Payの年間決済額が400万円以上

搭乗だけで50,000PPに届かせるより、ANAグループ便での30,000PPを軸に、普段の決済や利用サービスをANA経済圏に寄せるほうが現実的な人もいます。対象期間は暦年(1〜12月)で、この経路で条件を満たした場合の通知は翌年2月頃になる点には注意してください。


SFC(スーパーフライヤーズカード)ルート(軽く触れる程度)

SFCは、プラチナ以上のプレミアムメンバー資格を得た人が申し込めるクレジットカードです。ANAグループ運航便の搭乗で生涯100万マイルに到達した人も、その年のステータスに関わらず申し込めます(確認日:2026年7月8日、ANA公式サイト)。

SFCを保有し、年会費を払い続ける限り、翌年以降も搭乗実績を積み増さずにプラチナ相当の優先サービス(ラウンジ利用、優先搭乗、スターアライアンス・ゴールド資格など)を受けられる点が最大の特徴です。

ただし2028年4月から、ANAカード・ANA Payの年間決済額に応じて特典内容が「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分かれる制度変更が発表されていました(当初案では年間決済額300万円が基準)。この当初案について、ANAは2026年6月に見直しを検討していると発表しており、詳細は2026年9月末までに改めて示される予定です(確認日:2026年7月9日、ANA公式サイト)。つまり現時点(2026年7月)ではまだ最終的な条件が確定していません。SFCの取得を検討する際は、必ず公開直前・利用直前の最新情報を確認してください。

先に紹介したJGC(JALグローバルクラブ)とは異なり、SFCは年会費というランニングコストを払い続けることで資格を維持する仕組みです。この違いは、JGCと比較検討するうえで押さえておきたいポイントです。

SFC対象カードの種類、年会費、ブランドごとの違いについては、別記事(ANAカード比較)で詳しく取り上げる予定です。


医師の生活パターンで見る現実的な難易度

学会出張が年に数回ある医師の場合、遠方の学会(国内線の長距離区間や国際学会)が年に2〜3回入るだけで、プラチナのプレミアムポイントにある程度近づくケースがあります。まずは直近1年の学会・出張の搭乗実績を、区間と運賃種別ごとに書き出してみると目安がつかめます。

地方勤務でANAの路線網が強い地域にいる場合、日常的な移動自体がANA便に寄っていることが多く、意識しなくてもプレミアムポイントが積み上がりやすい傾向があります。

一方、都市部勤務で出張自体が少ない場合は、プレミアムメンバーのためだけに搭乗回数を増やすと、航空券代が先に膨らみます。ヒルトンのホテル上級会員資格の記事でも触れましたが、特典のために不要な支出を増やすより、もともとの出張予定でどこまで届くかを確認し、届かなければ「今回は見送る」と判断するほうが現実的です。

自分自身は、JGC(JAL系)の取得を優先していて、ANAのSFCは今のところ積極的には目指していません。ただし、拠点空港や出張先によってはANAのほうが実績を積みやすい人もいるはずです。搭乗実績だけで届かない場合は、前述のライフソリューションサービス経由の経路も選択肢に入れながら、無理に飛行機を増やすのではなく、普段の移動と決済の延長で届くかどうかを確認する考え方は共通しています。


取得を検討するときに確認すべきこと

  • 直近1年の搭乗回数、区間、運賃種別を書き出す
  • ANA公式サイトのプレミアムポイント計算ツールで、今年の見込みPPを確認する
  • 搭乗実績だけで届かない場合は、ライフソリューションサービス経由のルートで対象になる7サービスの一覧をANA公式サイトで確認する
  • SFCを検討する場合は、2028年4月の制度変更の最新情報を公開直前に確認する
  • 家族カードや同行者がいる場合、対象条件が別に定められていないか確認する

次の一歩は1つだけ

直近1年のANA搭乗実績(回数・区間・運賃種別)を書き出し、ANA公式サイトのプレミアムポイント計算ツールで今年の見込みPPを確認してみてください。


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免責事項

記載しているプレミアムポイントの基準、ライフソリューションサービス経由の条件、SFCの申込条件、2028年制度変更の内容は、2026年7月9日時点でANA公式サイトおよび公式発表をもとに確認したものです。プログラム内容や条件は変更されることがあるため、最新の情報はANA公式サイトで確認してください。この記事は特定のサービスやカードへの申し込みを推奨するものではありません。

参考情報・出典

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