研修医のボーナスはいくら?いつ出る?出ない病院もある理由

研修医のボーナス事情を説明するアイキャッチ 税金・社会保険

この記事の結論

  • 研修医のボーナスは病院によって0円〜数十万円以上と差が大きい。
  • 額面から社会保険料と所得税が引かれるので、手取りは額面の8割前後になる。
  • 研修先を比べるなら、月給だけでなく賞与込みの年収で見たい。

初めてのボーナスの振込通知を見て、同期と金額を比べたことがある人は多いと思います。自分も研修医になって最初の夏、同じ都道府県内の別の病院に行った同期と話していて、金額がかなり違うことに驚きました。月給はそこまで変わらないのに、賞与になると差が開く病院が実際にあります。

求人票やレジナビの病院情報には「賞与年2回」とだけ書かれていることが多く、具体的な金額までは載っていないのが普通です。自分のときも、実際に振り込まれるまでだいたいの相場が分からず、少し不安でした。

ここでは、研修医のボーナスがいつ出るのか、なぜ病院で差が出るのか、手取りがどのくらい減るのかを整理します。読み終わるころには、自分の病院の賞与規定のどこを確認すればいいかが分かるはずです。


研修医のボーナスはいつ出るか

多くの病院では夏(6〜7月)と冬(12月)の年2回、賞与が支給されます。ただし支給月や算定期間は病院の給与規程によって決まるため、必ずこの時期とは限りません。

初期研修医の場合、採用から日が浅い夏の賞与は満額ではなく、在籍期間に応じて減額(日割りや月割り)される病院がほとんどです。4月採用であれば、夏の賞与はまだ在籍3〜4か月分の扱いになることが多く、冬の賞与のほうが金額が大きくなりやすい傾向があります。

自分の病院の支給月と算定期間は、採用時にもらった給与規程や就業規則、あるいは病院の事務部門への確認で分かります。


いくらもらえるか、病院による差

ボーナスの金額は、月給以上に病院差が大きいところです。厚生労働省が過去に行った臨床研修医の処遇に関する調査では、大学病院より臨床研修病院(市中病院)のほうが平均年収が高い傾向が示されており、この差の一因として賞与の設計の違いが挙げられます。この調査はやや古いものですが、「大学病院は月給・賞与とも控えめ、市中病院は賞与を含めて高めに出す傾向がある」という構図自体は、現在も研修医の間でよく話題になる内容と近いです。

同じ「市中病院」でも、独立行政法人・公的病院・民間病院のどれかによって給与体系が異なり、賞与の算定基礎(基本給の何か月分か)や算定期間も病院ごとに違います。求人票の「賞与年2回」という表記だけでは、実際の金額はほとんど読み取れません。

正確な金額は、募集要項の給与欄に「賞与実績〇か月分」と書かれている場合はそこを確認するか、病院説明会や見学の際に事務・研修担当に直接聞くのが確実です。


ボーナスが出ない・少ない病院がある理由

賞与の支給は、法律で義務づけられているものではありません。就業規則や雇用契約で「賞与を支給する」と定めている病院で支払われる、という位置づけです。そのため、病院によっては賞与そのものがない、あるいは金額が小さいことがあります。

賞与がない、または少ない病院の中には、その分を月給に上乗せして年収を平準化しているところもあります。逆に月給は控えめでも、賞与でまとめて支給する病院もあります。どちらが自分に合うかは、月々の生活費をどう管理したいかによって変わります。

研修先を比較するときは、月給だけを見ると実際の年収を見誤ることがあるので、可能であれば「月給×12か月+賞与実績」で年収ベースの目安を出しておくと安心です。


賞与の手取りは額面より減る

ボーナスも給与と同じく、額面のまま振り込まれるわけではありません。健康保険料・厚生年金保険料(合わせて標準賞与額の約14〜15%が本人負担分)と、源泉所得税が差し引かれます。

賞与の社会保険料は、賞与額から1,000円未満を切り捨てた「標準賞与額」をもとに計算されます。厚生年金保険料率は18.3%(本人負担は半分の9.15%)で全国共通、健康保険料率は加入する保険者や都道府県によって変わります(確認日:2026年7月2日、日本年金機構・全国健康保険協会の公表情報)。

源泉所得税は、前月の給与額と扶養親族の数をもとにした「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を使って計算されます。前月に給与の支給がない場合は別の計算方法になりますが、初期研修医であれば通常は前月分の給与があるはずです(出典:国税庁「No.2523 賞与に対する源泉徴収」、確認日:2026年7月2日)。

結果として、賞与の手取りは額面のおおよそ8割前後になることが多いです。月々の給与から何がどのくらい引かれるかは、研修医の手取り早見表【月25〜40万円の額面でいくら残る?】で詳しくまとめています。


ボーナスが入ったら、使い道を考える

賞与は月給と違って一度にまとまった金額が入るので、使い道を先に決めておかないと、気づいたら残っていなかった、ということが起こりやすいお金です。

ボーナスの具体的な使い道は、研修医の夏ボーナスの使い道【貯金・NISA・ごほうびの3分け】で詳しくまとめています。


まとめ・次の一歩

自分の病院の賞与規定を、募集要項・就業規則・給与明細のいずれかでまず確認してみてください。支給月と算定期間、賞与実績の月数が分かれば、今後の見通しも立てやすくなります。


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免責事項

本記事のボーナス・手取りに関する記載はすべて一般的な目安であり、実際の金額は勤務先の給与規程、加入する健康保険、都道府県、扶養状況、当年の在籍期間などによって異なります。社会保険料率・税制は年度ごとに改定されるため、最新の情報は日本年金機構・全国健康保険協会・国税庁の公式サイト、または勤務先の給与規程でご確認ください。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務相談に代わるものではありません。

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