この記事の結論
- 研修医のうちは三井住友カード(NL)で年会費無料から始めればいい。
- 年間100万円を安定して使えるようになったらゴールドNLを検討したい。
- Oliveは還元率アップも狙えるが、引き落とし口座が三井住友銀行に絞られる点には注意したい。
三井住友カードで検索すると、NL、ゴールドNL、プラチナプリファード、Olive……とカード名がいくつも出てきて、結局どれを選べばいいのか分からなくなります。自分も最初は「NLって何の略なんだろう」というところから調べ始めました。
年会費と還元率だけを並べても、どのカードが自分に合うかは決まりません。大事なのは、自分が年間いくらカードを使う生活をしているか、という一点です。
なお、年会費・還元率・特典の条件は変わりやすいので、本文の数字はすべて2026年8月20日時点のものとして読んでください。申し込み前には必ず各カードの公式サイトで最新の条件を確認してください。
3種類を年会費・還元率で比較する
まず全体像を比較表で押さえます。
| カード | 年会費(税込) | 通常還元率 | 対象店舗の最大還元率 | 主な特典 |
|---|---|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | 0.5% | 最大7% | 家族カード無料、ナンバーレス発行 |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円(年間100万円利用で翌年以降永年無料) | 0.5% | 最大7% | 年間100万円利用ごとに毎年10,000ポイント継続特典 |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 | 1.0% | 最大7% | 入会後3か月で40万円利用につき40,000ポイント、年間100万円ごとに10,000ポイント継続特典 |
「NL」は「ナンバーレス」の略で、カード券面に番号が印字されていないタイプを指します。この記事で扱う3枚はすべてナンバーレス仕様です。
ゴールドNLとプラチナプリファードの詳しい比較は、年間決済額の帯ごとに整理した記事でも扱っています。
NL(無料)が向いている人:まず1枚目として
三井住友カード(NL)は永年年会費無料で、通常還元率0.5%、対象コンビニ・飲食店でのスマホタッチ決済なら最大7%還元になります。
研修医になったばかりで、まだ年間の決済額が読めない人には、このカードが一番リスクが低い選択肢です。年会費がかからないので、使ってみて自分の生活に合わなければ別のカードに切り替えるのも簡単です。
NISAの積立にも使えるので、口座開設と合わせて最初の1枚として検討しやすいカードです。1枚目のカード選びを詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
ゴールドNL(年間100万円修行)が向いている人
三井住友カード ゴールド(NL)は通常年会費5,500円ですが、年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になり、さらに毎年10,000ポイントの継続特典がもらえます。
家賃や固定費、学会費、ふるさと納税の寄付分をまとめてカード払いにできる人は、年間100万円に届きやすいです。一度条件を達成すれば、そのあとはずっと年会費無料でゴールドカードを持てるので、コストをかけずにワンランク上のカードを維持できます。
この「100万円修行」の考え方や、達成しやすい決済の作り方は、決済額帯ごとにまとめた記事で詳しく書いています。
三井住友カード(NL)・ゴールド(NL)の条件は公式サイトで確認できます:三井住友カード公式サイト
プラチナプリファード(年間300万円〜)が向いている人
三井住友カード プラチナプリファードは年会費33,000円で、入会後3か月以内に40万円利用すると40,000ポイント、その後は前年100万円の利用ごとに10,000ポイント(最大40,000ポイント)の継続特典があります。通常還元率も1%とゴールドより高めです。
このカードは招待がなくても公式サイトから直接申し込めます。ポイント還元に特化したプラチナカードという位置づけで、いわゆるコンシェルジュや高級ホテル系の特典よりも、決済額に応じたポイント還元の厚さが魅力です。
年会費が無料になったゴールドNLと並べると、分岐点が見えます。年間300万円を決済した場合、ゴールドNL(年会費0円・還元率0.5%)は通常ポイント15,000ポイントに継続特典10,000ポイントを足して25,000ポイント。プラチナプリファード(年会費33,000円・還元率1.0%)は通常ポイント30,000ポイントに継続特典30,000ポイントを足した60,000ポイントから、年会費33,000円を引いて27,000ポイント相当です。年間200万円まではゴールドNLのほうが有利で、400万円まで増えるとプラチナプリファードが明確に上回ります。
このため、年間の決済額が300万円前後に安定して届く人でないと、年会費分の元を取るのは難しいカードです。専攻医で当直やバイトの収入も含めて家計全体をカードにまとめられるようになった段階で検討するのが現実的です。
決済額帯ごとの目安や、注意点は以下の記事で詳しく解説しています。
Oliveという選択肢もある:還元率アップと引き落とし口座の制約
三井住友銀行の口座・カード・証券をひとつにまとめた「Olive(オリーブ)」というサービスにも、フレキシブルペイという決済機能があり、一般・ゴールド・プラチナプリファード・Infiniteという独自のカードランクがあります。年会費の作りは通常の三井住友カードとほぼ同じですが、通常カードにはない特徴がいくつかあります。
還元率を上げやすい仕組みがある
Oliveには「選べる特典」という仕組みがあり、毎月4つの中から1つを選んで設定できます。研修医・専攻医に関係しやすいのは、給与・年金受取特典(受け取った月の翌月に200ポイント)と、Vポイントアッププログラム(対象のコンビニ・飲食店での還元率が+1%上乗せ)の2つです。
そもそもOliveフレキシブルペイのクレジットモードは、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を使うと8%還元で、通常の三井住友カード(NL)の7%より1%高く設定されています。ここに選べる特典の+1%を乗せると9%になり、さらに2親等以内の家族登録(1人につき+1%、最大+5%)やSBI証券での取引条件(最大+2%)を積み上げると還元率はもっと上がります。ただし上乗せ分はいずれも条件を満たした場合の上限値なので、すべてを満たす前提で考えないほうがいいです。
引き落とし口座が三井住友銀行に限定される
一方で、Oliveフレキシブルペイの利用代金の引き落とし口座は、三井住友銀行の口座に限定されます。給与振込口座が他の銀行の場合、三井住友銀行に資金を移す手間が発生します。三井住友カード(NL)であれば引き落とし口座を選べるので、メインバンクが三井住友銀行以外の人は、通常の三井住友カードのほうが扱いやすいです。
資産が増えたら年会費が無料になる仕組みもある
三井住友銀行の預金残高とSBI証券の残高を合算した「Olive残高」が一定水準に達していると、Olive フレキシブルペイ Visa Infinite(年会費99,000円)の年会費が無料になります。条件は、三井住友銀行の円普通預金残高とSBI証券残高がそれぞれ500万円以上、かつ合計(Olive残高)5,000万円以上です(2回目以降の適用には年間100万円以上の利用も必要)。つまり、Oliveの最上位ランクは「資産形成が進んだ先に、年会費なしで持てるようになる」カードという位置づけです。
なお、Oliveプラチナプリファード(年会費33,000円)については、資産残高で年会費が無料になる条件は公式サイトでは確認できませんでした。こちらは年間400万円以上を使うと、継続特典のポイントが年会費を上回るという設計になっています(2026年8月時点)。
研修医・専攻医のうちは、まず自分のメインバンクが三井住友銀行かどうかを確認するのが最初の判断軸です。三井住友銀行をメインにしたい、または対象店舗での還元率アップを積極的に狙いたい人はOlive、そうでない人は通常の三井住友カードで十分です。資産連動の年会費無料まで意識するのは、資産が育ってきたタイミングで十分だと思います。
なお、還元率アップの条件や資産連動の年会費無料条件は変更されることがあるため、検討する段階になったら必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
自分ならこう選ぶ
自分の場合、研修医のうちは三井住友カード(NL)で固定費や日常決済をまとめて、年会費を一切かけずに運用していました。専攻医になって当直・バイト収入も含めた決済額が安定して見えるようになってから、ゴールドNLの100万円修行を意識するようになりました。
Oliveも検討したことがありますが、給与振込口座を三井住友銀行に移すのが手間で、通常の三井住友カードのままにしています。三井住友銀行をメインバンクにしている同期はOliveの還元率アップを活用していて、これは口座の使い方次第だと感じました。
プラチナプリファードは、正直まだ自分の生活には早いと感じています。Oliveの資産連動特典も、今の自分の資産規模では現実的ではありません。ただ、こういう仕組みがあると知っておくと、将来の家計や資産が大きくなったときに「次はここを目指せばいい」という目安ができるので、無駄ではないと思っています。
無理に上のカードを目指す必要はありません。今の決済額に合うカードを選ぶのが一番です。
次の一歩は1つだけ
まず直近1年のカード明細か家計簿アプリを開いて、自分の年間決済額を確認してください。それが分かれば、NL・ゴールドNL・プラチナプリファードのどれを検討すればいいかはすぐに絞れます。
次に読む記事
- 1枚目のカードから検討したい人は、研修医が最初に作るクレカ2選【NISAにも使いやすい】を読んでください。
- 年間決済額ごとの狙い方を詳しく知りたい人は、年間決済額別クレカの選び方|100万円修行から特典系までを確認してください。
- クレジットカード関連の記事をまとめて確認したい人は、研修医のクレジットカードまとめ【1枚目から特典系まで】も参考にしてください。
免責事項
この記事は情報提供を目的としたもので、特定のカードへの申し込みを推奨するものではありません。年会費、還元率、招待条件、特典の内容は変更されることがあります。本文の数字は2026年8月20日時点のもので、申し込み前には各カードの公式サイトで最新情報を確認してください。
クレジットカードは支払い能力の範囲内で利用してください。年会費の条件を満たすために不要な買い物を増やすことは、家計の観点からおすすめしません。
参考情報・出典
- 三井住友カード公式サイト(NL・ゴールドNL) https://www.smbc-card.com/nyukai/card/nl.jsp (確認日:2026年8月20日)
- 三井住友カード プラチナプリファード公式サイト https://www.smbc-card.com/nyukai/card/platinum-preferred.jsp (確認日:2026年8月20日)
- 三井住友銀行 Olive一般公式サイト(選べる特典・ポイント還元) https://www.smbc.co.jp/kojin/olive-account/flexible-pay/ (確認日:2026年8月20日)
- 三井住友銀行 Olive プラチナプリファード公式サイト https://www.smbc.co.jp/kojin/olive-account/platinum-preferred/ (確認日:2026年8月20日)
- 三井住友銀行「Vポイントアッププログラム」 https://www.smbc.co.jp/kojin/vpoint-up/ (確認日:2026年8月20日)
- 三井住友銀行 Olive Infinite公式サイト https://www.smbc.co.jp/kojin/olive/infinite/brand/ (確認日:2026年8月20日)


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