この記事の結論
- 楽天カードは通常カードで十分な人がほとんどだ。
- 学会や旅行で空港ラウンジを使うならゴールドを検討したい。
- クレカ積立はゴールドなら月約7.3万円が損益分岐点で、プレミアムは積立だけでは元が取れない。
楽天カードを検索して申し込もうとすると、通常カードのほかにゴールドカード、プレミアムカードという選択肢が出てきます。自分は最初、楽天カードは1種類しかないと思っていたので、種類があることに気づいたのは申し込みのタイミングでした。
年会費だけを見ると、通常カードは無料、ゴールドは2,200円、プレミアムは11,000円で、上のカードほど得に見えます。ただ、上位カードの特典は「空港ラウンジを使う」「年間の決済額が多い」といった条件が揃って初めて生きてきます。使わない特典に年会費を払うのは本末転倒です。
なお、年会費・還元率・特典の条件は変わりやすいので、本文の数字はすべて2026年8月20日時点のものとして読んでください。申し込み前には必ず楽天カード公式サイトで最新の条件を確認してください。
3種類を年会費・還元率・特典で比較する
まず全体像を比較表で押さえます。
| カード | 年会費(税込) | 通常還元率 | 空港ラウンジ | プライオリティパス |
|---|---|---|---|---|
| 楽天カード(通常) | 無料 | 1.0% | なし | なし |
| 楽天ゴールドカード | 2,200円 | 1.0% | 国内主要空港・ハワイ・仁川、年2回まで無料 | なし |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.0% | 上記に加え世界1,400か所以上(プライオリティパス経由) | 無料付帯 |
日常の買い物での還元率は、実はどのカードも1%で変わりません。違いが出るのは、空港ラウンジやプライオリティパスといった「旅行・出張系の特典」と、後述するクレカ積立の還元率です。
通常カードで十分な人:まずはここから
楽天カードは年会費無料で還元率1%、楽天市場や楽天ふるさと納税との相性もよく、楽天証券のNISA積立にも使えます。
出張や学会でめったに飛行機に乗らない人、楽天サービスを日常使いする人であれば、通常カードだけで生活はほぼ完結します。ゴールドやプレミアムの特典を使いこなせないまま年会費だけ払うことになるくらいなら、まずは通常カードで様子を見るのが現実的です。
1枚目のカード選びを詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
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ゴールドカードが向いている人:学会・出張で空港を使う人
楽天ゴールドカードは年会費2,200円で、国内主要空港とハワイ・仁川国際空港のラウンジを年2回まで無料で利用できます。
年に1〜2回、学会や研修で飛行機に乗る機会がある人には、この特典だけで年会費の元が取れる場面があります。フライト前の待ち時間を静かなラウンジで過ごせるのは、移動が多い医師にとって地味にありがたいポイントです。
一方で、飛行機にほとんど乗らない生活であれば、ラウンジ特典は使う機会がありません。年会費2,200円分の価値を、自分が実際に使えるかどうかで判断してください。
プレミアムカードが向いている人:出張が多くプライオリティパスを使う人
楽天プレミアムカードは年会費11,000円で、プライオリティパスが無料付帯します。世界1,400か所以上の空港ラウンジを追加費用なしで使えますが、利用回数は年5回までです(プライオリティパス本体の仕様ではなく、楽天プレミアムカードが付帯特典として設けている上限です)。
学会や出張で海外・国内問わず頻繁に飛行機を使う人、プライオリティパス単体(年会費469ドル程度)を別で契約するのはもったいないと感じる人には、このカードが候補になります。
プライオリティパスをどのカードで持つべきかは、出張頻度によって判断が変わります。詳しくはこちらの記事で整理しています。
クレカ積立の還元率には損益分岐点がある
楽天証券のクレカ積立は、月10万円まで設定できます(2024年4月から上限が引き上げられました)。カードのランクが上がるほど還元率も上がりますが、年会費がかかる分、積立額が少ないとかえって損をします。「何円以上積み立てればゴールド・プレミアムが得になるか」という損益分岐点を計算しておくと判断しやすいです。
なお、ここで挙げる還元率は、オルカンやS&P500のような信託報酬の低いインデックスファンドを積み立てる場合の数字です。楽天証券では代行手数料が年率0.4%以上のファンドだと、カードのランクにかかわらず1%還元になります。
通常カード→ゴールドカードの損益分岐点は月約7.3万円
還元率は通常カードが0.5%、ゴールドカードが0.75%で、差は0.25%です。ゴールドカードの年会費2,200円をこの差額で回収するには、年間88万円(月あたり約7.3万円)の積立が必要です。
月7.3万円以上を積み立てる予定があるなら、ゴールドカードに切り替えたほうが得です。それより少ない金額であれば、年会費無料の通常カードのほうがトータルで有利です。
ゴールドカード→プレミアムカードは、積立の還元率だけでは元が取れない
ゴールドカードとプレミアムカードの還元率差も0.25%(0.75%→1.0%)ですが、年会費の差は8,800円あります。この差額を積立の還元率だけで埋めるには、月約29.3万円の積立が必要な計算になります。
ところが、楽天証券のクレカ積立には月10万円という上限があります。上限いっぱいまで積み立てても、ゴールドとの還元率差で得られるポイントは年間3,000円分にしかならず、年会費の差8,800円には届きません。つまり、クレカ積立の還元率だけを目的にプレミアムカードを選ぶのは、計算上は損になります。
プレミアムカードを選ぶ価値があるとすれば、プライオリティパスや空港ラウンジといった、積立以外の特典込みで判断したときです。
なお、ここで挙げた還元率・年会費・積立上限は変更されることがあるため、積立額を決めるタイミングで必ず楽天証券・楽天カードの公式サイトで最新の還元率表を確認してください。
※出典:楽天証券「クレカ積立(楽天カードクレジット決済)」(確認日:2026年8月20日)
積立の仕組み自体をまだ確認していない人は、こちらの記事も参考にしてください。
自分ならこう選ぶ
自分は楽天証券でNISAを始めたタイミングで、まず通常の楽天カードを作りました。当時は学会も少なく、空港ラウンジを使う場面がほとんどなかったので、無料カードで十分でした。
専攻医になって学会や出張の頻度が増えてから、ゴールドカードへの切り替えを検討するようになりました。実際に飛行機に乗る回数が増えてみて初めて、ラウンジ特典の価値が実感として分かるようになった感じです。
積立額が月7.3万円を超えたタイミングでゴールドに切り替えるかを見直すのも一つの区切りです。積立額と出張頻度、この2つを基準に考えると選びやすいと思います。
次の一歩は1つだけ
自分が年に何回飛行機に乗るか、積立額をいくらにしたいかを確認して、通常・ゴールド・プレミアムのどれが今の生活に合うか決めてください。
次に読む記事
- 1枚目のカードから検討したい人は、研修医が最初に作るクレカ2選【NISAにも使いやすい】を読んでください。
- プライオリティパスを詳しく検討したい人は、プライオリティパスは研修医に必要?出張頻度で決める選び方を確認してください。
- クレジットカード関連の記事をまとめて確認したい人は、研修医のクレジットカードまとめ【1枚目から特典系まで】も参考にしてください。
免責事項
この記事は情報提供を目的としたもので、特定のカードへの申し込みを推奨するものではありません。年会費、還元率、特典の内容や条件は変更されることがあります。本文の数字は2026年8月20日時点のもので、申し込み前には各カードの公式サイトで最新情報を確認してください。
クレジットカードは支払い能力の範囲内で利用してください。リボ払い・分割払いは手数料が発生するため、原則として一括払いをおすすめします。
参考情報・出典
- 楽天カード公式サイト https://www.rakuten-card.co.jp/ (確認日:2026年8月20日)
- 楽天証券「クレカ積立(楽天カードクレジット決済)」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/guide/creditcard.html (確認日:2026年8月20日)


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